Jan
14th
Sat
14th
ごく最近まで、リチャード・ストールマンを「世間離れしたパラノイアの狂人」だと一笑に付すことは簡単であった。まあ、いってみれば、奴は古臭いコンピューターヒッピーだ。地下室に引きこもって自分の世界に浸っているパソコンオタクだ。あのヒゲ、あの髪、あの服。我々の価値観からすれば、単に彼を笑い飛ばすのは、実に簡単であった。彼の思想は常に常軌を逸していた。彼の持つ唯一のコンピューターは、Lemote Yeeloong Notebookである。なぜならこれは、BIOSすら非フリーではないという、完全にフリーなコンピューターだからだ。彼はまた、携帯電話を持たない。なぜならば、携帯電話は追跡を容易にするからだ。Yeeloongのような携帯電話が出るまで、ストールマンは携帯電話を持ちたいとは思わないのだ。そう、すべてのソフトウェアはフリーであるべきだ。
しかし皆、ストールマンは極端にも程があると考えていた。フリーなソフトウェアで政府の支配や監視と戦う?世界征服をたくらむ悪の企業?プライベートな通信を監視するソフトウェア?まあ、そりゃ、フリーでオープンソースなソフトウェアってのは大事だよ。もし非フリーなソフトウェアと同等機能を提供するフリーなソフトウェアがあるならば、もちろんそっちを選ぶさ。でも、ストールマンとフリーソフトウェア財団の非常識な主張にはうんざりだね、と。
しかし、2012年が始まるや、オバマはNDAA for 2012に署名した。これによりアメリカは、テロリストの容疑だけで、一切の裁判や令状手続きなしに、無期限に拘束する事が可能になった。そしてSOPAだ。もしこれが通れば、一切の裁判や令状なしに、Webサイトは消されるし、インターネットの通信を監視することも可能になる。さて、権力者が各地で起きているオキュパイ運動(反体制デモ)になんとレッテル貼りしているか。「テロリスト」である。さて、この先どうなるかは、明白である。この動きを、中国や、似たような全体主義国の傾向にみるのは、決して見当違いではない。アメリカ映画協会、すなわちMPAAでさえ、誇らしげに言っているではないか。「中国、シリア、イランなどの国でうまくいっていることは、アメリカでもうまくいくに違いない」と。中国のグレート・ファイアーウォールや、似たようなフィルターシステムは、どんな国でも実現可能な手法であると。重要な点は、昔と違い「秘密警察と密告者によって情報を得る必要はない」ということだ。単に、我々の使っているソフトウェアとハードウェアを支配すればいいのだ。我々のデスクトップPC、ノートPC、タブレット、スマートフォン、その他のあらゆるデバイスは、通信に使われる。改めて準備するまでもなく、常に盗聴が可能である。リアルで対面すれば秘密を守れる?ちょっと待ちたまえ。どうやって密会を取り持ったのかね?まさか電話で?ネットで?しかも、そのポケットやバッグに入っている、常にネットワークに繋がっている状態のデバイスはなんだい?
…これこそが、ストールマンが30年も前から我々に警告し続けてきた脅威なのだ。それなのに我々は、私も含めて、彼を真面目に取り合って来なかった。しかし、世界が変わろうとしている今この時、「自分のデバイスで実行されているコードを検証できる」ということの大切さは、誰の目にも明らかである。もし我々が、自分の所有するコンピューターを検証し、コントロールすることができなければ、我々は奴隷だ。ストールマンがこの事実に30年も前に気付いていたというのは、驚嘆すべき事である。彼の活動は正当化される。この30年に及ぶフリーソフトウェア財団の活動も正当化される。だから我々は、たとえiPhoneの方が気に入っていたとしても、Android(GoogleではなくAndroid)をサポートしたほうがよい。たとえWindowsを使っているとしても、Linuxをサポートしたほうがよい。たとえIISを使っていたとしても、Apacheをサポートしたほうがよい。フリーである、オープンであるというのは、単にかっこいいというだけでなく、それが絶対に必要とされる時代が来るのだ。
しかし皆、ストールマンは極端にも程があると考えていた。フリーなソフトウェアで政府の支配や監視と戦う?世界征服をたくらむ悪の企業?プライベートな通信を監視するソフトウェア?まあ、そりゃ、フリーでオープンソースなソフトウェアってのは大事だよ。もし非フリーなソフトウェアと同等機能を提供するフリーなソフトウェアがあるならば、もちろんそっちを選ぶさ。でも、ストールマンとフリーソフトウェア財団の非常識な主張にはうんざりだね、と。
しかし、2012年が始まるや、オバマはNDAA for 2012に署名した。これによりアメリカは、テロリストの容疑だけで、一切の裁判や令状手続きなしに、無期限に拘束する事が可能になった。そしてSOPAだ。もしこれが通れば、一切の裁判や令状なしに、Webサイトは消されるし、インターネットの通信を監視することも可能になる。さて、権力者が各地で起きているオキュパイ運動(反体制デモ)になんとレッテル貼りしているか。「テロリスト」である。さて、この先どうなるかは、明白である。この動きを、中国や、似たような全体主義国の傾向にみるのは、決して見当違いではない。アメリカ映画協会、すなわちMPAAでさえ、誇らしげに言っているではないか。「中国、シリア、イランなどの国でうまくいっていることは、アメリカでもうまくいくに違いない」と。中国のグレート・ファイアーウォールや、似たようなフィルターシステムは、どんな国でも実現可能な手法であると。重要な点は、昔と違い「秘密警察と密告者によって情報を得る必要はない」ということだ。単に、我々の使っているソフトウェアとハードウェアを支配すればいいのだ。我々のデスクトップPC、ノートPC、タブレット、スマートフォン、その他のあらゆるデバイスは、通信に使われる。改めて準備するまでもなく、常に盗聴が可能である。リアルで対面すれば秘密を守れる?ちょっと待ちたまえ。どうやって密会を取り持ったのかね?まさか電話で?ネットで?しかも、そのポケットやバッグに入っている、常にネットワークに繋がっている状態のデバイスはなんだい?
…これこそが、ストールマンが30年も前から我々に警告し続けてきた脅威なのだ。それなのに我々は、私も含めて、彼を真面目に取り合って来なかった。しかし、世界が変わろうとしている今この時、「自分のデバイスで実行されているコードを検証できる」ということの大切さは、誰の目にも明らかである。もし我々が、自分の所有するコンピューターを検証し、コントロールすることができなければ、我々は奴隷だ。ストールマンがこの事実に30年も前に気付いていたというのは、驚嘆すべき事である。彼の活動は正当化される。この30年に及ぶフリーソフトウェア財団の活動も正当化される。だから我々は、たとえiPhoneの方が気に入っていたとしても、Android(GoogleではなくAndroid)をサポートしたほうがよい。たとえWindowsを使っているとしても、Linuxをサポートしたほうがよい。たとえIISを使っていたとしても、Apacheをサポートしたほうがよい。フリーである、オープンであるというのは、単にかっこいいというだけでなく、それが絶対に必要とされる時代が来るのだ。
